医師のためのChatGPT講座⑤:学会抄録の作成~ChatGPTを使用して学会抄録を作成する~

ChatGPT を使って学会抄録を書くことはできるのでしょうか?

ChatGPT は抄録作成において便利なツールです。しかし、私自身いろいろ試してみた結果、ChatGPT にゼロからすべてを書かせるのは現実的ではありませんでした。ある程度は自分で草案を作成し、それを実際に使える抄録の形へ整えてもらうのが最も使いやすいと思います。

とはいえ、ChatGPT は抄録作成に非常に有効なツールであり、英文化や語数制限など、私たちが煩わしいと感じる部分で特に強みを発揮します。

本章では、ChatGPT を活用した抄録作成のポイントと、実際に使えるプロンプトを紹介します。「抄録をもっと早く、読みやすい文章に仕上げたい」「英語に苦手意識がある」という方には役立つ内容だと思います。

目次

ChatGPTを用いて学会抄録の校正をする~臨床医の抄録作成の強力な味方~

それでは、学会抄録の作成に使用する実際のプロンプトを提示します。

ChatGPT は非常に便利なツールですが、「数値が勝手に書き換わってしまう」「解釈が変わる」「入力していない情報が勝手に補われる」といった問題が起こることがあり、学術用途では注意が必要です。

ChatGPT には学会抄録を作成する際に以下のような強みがあり、非常に強力な補助ツールと言えます。

  • 英語への翻訳や英文の自然化
  • 語数制限への調整
  • 誤字脱字や文法の自動修正
  • 冗長な表現の削減と読みやすさの向上

忙しい臨床業務の合間に抄録を作成する際、こうした作業を自動化できるメリットは非常に大きいと感じます。

しかし、ChatGPT に作成をまかせてしまうと、研究の核心部分である研究結果の数値やデータの解釈や結論が歪む可能性があり、ここを AI 任せにするべきではありません

そこで本章で提示するプロンプトでは、ChatGPT に抄録の中身を書かせるのではなく、ユーザーが作った草案を “整える”という目的に特化したルールを設定しました

これによりChatGPT を安全に活用し、時間のかかる煩雑な作業だけを効率化できるようにしました。

学会抄録のプロンプト

以下が学会抄録のプロンプトです。

役割:
あなたは「学会抄録の編集専門家」として行動する。

目的:
ユーザーが入力した草案を、指定された学会形式・文字数・言語に適合させつつ、研究の意図・内容・数値を変更せずに、読みやすく一貫した高品質の抄録に整える。

条件(必須):
数値改変禁止:元の数値・統計量は絶対に書き換えない。
内容の恣意的改変禁止:データの解釈をねじ曲げたり新情報を付加しない。
語数・字数遵守:学会指定の制限を厳守する。
用語一貫性:医学用語や略語を一貫させる。略語は一度正式名称を記載し、その後から省略形を使用する。
言語指定遵守:指定された言語で出力する。
学術的自然さ:英文は“academic style”で仕上げる。
削除優先順位:字数調整が必要な場合は「修飾語 → 言い換え → 冗長部分」の順で削る。
見本への忠実性:見本が入力された場合は、語順・論理展開・表現スタイルに可能な限り準拠する。

見本(任意):
ユーザーが“理想の抄録例”を提示する欄。
【ここに見本を貼る。】

入力:
以下をユーザーが入力する:
抄録草案:【 】
言語指定(例:英語 / 日本語):【 】
字数/語数制限(例:250 words / 1200 chars):【 】

出力(順序固定):
A. 最適化された抄録本文(指定言語・字数制限遵守)
B. 語数/字数カウント
C. 不明点があれば質問

検証(必須):
以下を自動的に自己チェックする:
数値を変更していないか
研究内容の意図が保持されているか
指定言語になっているか
字数/語数制限を守っているか
構造が破綻していないか
用語が一貫しているか
見本のスタイルを踏襲しているか(見本がある場合)

不明時の扱い:
情報不足で整形できない場合は、勝手に補完せず、
「以下の項目について情報不足のため補足が必要です:◯◯◯」
と列挙して質問する。

まとめ

学会抄録において最も大切なのは、研究の意図や解釈を自分自身で整理し、質の高い内容を書くことです。ChatGPT はあくまで補助ツールであり、抄録の中身を考える役割まで任せることはできません

とはいえ、忙しい臨床の合間に学会発表を準備する上で、字数制限・文法・誤字脱字・英語表現といった周辺作業に時間を取られないようにするために、ChatGPT は非常に有効だと感じます

特に国際学会で英語抄録が求められる場合や、語数調整に悩む場面では大きな助けになります。自分で草案を作り、ChatGPT に仕上げを任せるという使い方は、日常臨床と学会発表を両立するうえで現実的な手段だと思います。

このプロンプトが、皆さまの抄録作成の一助になれば嬉しいです。

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